SKグループのエネルギー・化学会社であるSKイノベーション[096770:KS]は、2025年後半までに蔚山工場に170億ウォン(11.9億米ドル)のプラスチック・リサイクル複合施設を建設する計画であると、10月11日付のKorea Heraldが報じた。同企業は、年間25万トンの廃プラスチックを回収し、80%から90%をリサイクルする施設の建設を計画している。米国の廃プラスチック・リサイクル企業であるピュアサイクル・テクノロジーズ社と、カナダを拠点とするクリーン・テクノロジー企業であるループ・インダストリーズ社が、この複合施設にケミカル・リサイクル技術を供給する。これらの企業が供給するケミカル・リサイクル技術は、プラスチック廃棄物を溶融し、プラスチックから着色料やその他の外来化学物質を除去することができる。
施設の建設開始は2023年9月を予定している。SKイノベーションとピュアサイクル・テクノロジーズの合弁会社は、溶解したプラスチック廃棄物から高純度のポリプロピレン樹脂を回収する工場を運営し、SKイノベーションとループ・インダストリーズの合弁会社は、ポリエチレンテレフタレートの解重合に特化したリサイクル工場を運営する。SKイノベーションの石油化学子会社であるSKグローバルケミカル(SKGC)は、2021年8月にSKジオセントリックに社名を変更し、主要事業を廃プラスチックリサイクルにシフトした。同子会社は2025年までに5兆ウォン(43億米ドル)を投資し、年間90万トンの廃プラスチックを処理し、2027年までに250万トンのプラスチックをリサイクルする予定である。また、2025年までに、環境に優しい素材の処理能力を年間50万トンから190万トンに引き上げる予定である。
情報源
https://www.koreaherald.com/view.php?ud=20221011000528&np=1&mp=1
https://www.kedglobal.com/cn/%E5%93%81%E7%89%8C%E9%87%8D%E5%A1%91/newsView/ked202108310011