同日付のCaixinによると、中国は10月28日、国連(UN)に対し、新たな国内排出削減貢献(NDC)と長期排出抑制戦略を提出した。更新されたNDCsによると、中国は2015年に設定した2030年の炭素排出ピークに加え、2060年までにカーボンニュートラルを達成することを約束した。また、2030年までに、2015年のNDCの目標である60%-65%から、2005年比で65%以上に炭素強度を下げることを決定した。さらに、中国のNDCの更新は、2025年までにすべての新しい不動産がグリーン住宅基準に従い、建設中の温室効果ガス排出を厳しく管理することを求めた。
NDCは、パリ協定の中核をなすもので、署名国それぞれが、短期的・長期的に国内排出量を削減し、気候変動の影響に適応するための努力を具体化したものである。これまでのところ、194の締約国が今年10月に予定されている最新のNDCを国連に提出している。中国の提出は、10月31日に開幕するCOP26気候会議の直前だった。更新された目標、気候関連の目標を追求するための新たな措置や政策に加え、中国政府はパリ協定の実施における確固たる行動と、低炭素の未来を推進する決意を示した。
エネルギー構造に関して、中国政府はNDCsの中で、より環境に優しいエネルギー供給への移行に課題があることを認めた。天然ガスや原油が不足しているため、短期的には発電において石炭が優位を保つ可能性が高いと主張した。懸念を和らげるため、中国の新しいNDCsには、政府が実施するいくつかのモニタリング・イニシアチブが含まれており、2025年までに石炭消費を減速させ、2030年までに石炭使用の減少傾向を示すという目標が掲げられている。クリーンエネルギーの分野では、中国は今後10年間で総電力供給量に占める非化石燃料エネルギーを25%程度まで増やし、2030年までに12ギガワット時(GWh)以上の風力発電と太陽光発電を開発することを目指した。
情報源
https://science.caixin.com/2021-10-30/101793906.html
https://mp.weixin.qq.com/s/9uV6G4NznLK_CpLNIy7C0Q
https://www.chinadaily.com.cn/a/202110/29/WS617b986fa310cdd39bc7221c.html